ビール好きとしては人生で一度は訪れたい聖地とも言える広島県銀山町にある『ビールスタンド重富』へ行ってきました。これまでテレビや雑誌など数多くのメディアで取り上げられている「最強で最高のビール」。広島へは仕事で行っていましたが、私の中ではここが一大イベントと言っても過言ではなかったです…(笑)噂に聞いていた通りオープンして間もなくお店に到着しましたが、既に行列ができていました。1組20分制という時間制なので回転率は比較的早いため、諦めずに並ぶべしです。
このお店のシンボルとも言えるレトロなフォルムのオリジナルビールサーバー。「氷式冷蔵庫」を使用し、昭和初期にあった「スイングカラン」というビールサーバーを復刻したそう。注ぎ手であるマスターの重富さんによるトークを聞きながら芸術的な注ぎ方を眺めている時間は、もはや一種のアトラクションのようなワクワク感とドキドキ感すら待ち受けます。傾き、高さ、時間、グラスのどこに、どれぐらいの勢いでビールをぶつけて泡立てるかで味わいが全く変わってくるそうです。ちなみに「スイングカラン」を使いこなすには、「泡切り3年。注ぎ8年」と言われるほど修行が必要なんだとか…。実に奥深い……。
営業時間は17:00〜19:00の2時間、提供は生ビールのみ、1人2杯までという営業スタイルは開店当初から変わらず守り続けられています。5種類の注ぎ方のビールの中から飲みたい2杯を選ぶ。迷いに迷った結果、初回ということもあり私は「一度つぎ」と「三度つぎ」を体感しました。
まずは「一度つぎ」を。凄まじいスピードで一瞬にして注がれるビール。「一度つぎ」はとにかく鮮度が命。写真はささっと撮り、一気に飲み干します。喉にすーっと染み込んでいき今まで体験したことがない喉越しと爽快感が体内に響き渡ります。これぞ「仕事終わりの一杯」に最も適したビールでした。飲み終わった後のグラスには、美味しいビールの証「エンジェルリング」が残っていました。
重富さん曰く、「腰に手を当て、銭湯で牛乳を飲むかのように一気に飲み干す!」が「一度つぎ」の正しい飲み方だそう。私もしっかりやってきました(笑)どうでしょう。様になっていますか?(笑)別格の美味しさを感じました。
そして2杯目は「三度つぎ」を。先ほどの「一度つぎ」とは違い、こちらは注ぎ時間が2分程かかります。ゆっくり時間をかけて炭酸を程よく抜くことで、ビールが苦手な人が感じる特有の「苦味」が一切なくまろやかで甘みさえ感じる美味しさ。グラスから溢れ出る泡は、まるで生クリームのようです。
注ぎ方だけでこんなにも味が変わるなんて正直感動すら覚えました。私の中のビールの概念を変えた貴重な体験でした。皆さんにとってもビールの世界観がガラリと変わるかもしれません。是非ビール好きの方は足を運んで飲んでみてくださいね。
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